
はじめに、校内感染防止と学びの保障の両立にむけた取り組みについてお聞きいたします。秋田県内における新型コロナウイルス感染症の感染者数は8月24日には過去最大となる感染者50人を記録し、昨年とは明らかに異なった拡がりを見せております。その特徴としては、感染しやすいとされる変異型のウイルスが、ワクチン未接種者を中心に拡大しているとの報告がなされております。全国的にも同様の傾向が続いており、特に夏休み中やお盆期間後の拡大が顕著であり、これは帰省や旅行といった人流増加が感染症拡大の要因となったのではないかと言われております。このような状況の中、小中学校では夏休み終盤にかけ、学校再開に対する保護者や児童生徒から不安の声が聞こえてきました。本来であれば学校は新型コロナウイルス感染症に対して最も安全な場所であるべきですが、いかんせん教職員を優先してワクチン接種が行われたわけでもないほか、児童については大多数がワクチン接種の対象ではありません。まわりのご家族が夏休みにどのような過ごし方をしたのか、感染地域と接触があったのかわからない中での再開でありました。
一方、萩生田文部科学大臣は8月20日の会見で「国から全国一斉の臨時休業を要請することは考えていない。また、地域一斉の臨時休業については、学びの保障や心身への影響等を考慮し、学校の設置者において慎重な検討が必要である」との発言がございました。また全国各地では多くの不安の声を受け止め、夏休みの延長や分散登校、短縮授業、オンライン授業に切り替えるなど、感染拡大防止に取り組まれた小中学校も見受けられました。つきましては、当市における夏休み後の学校再開について、その正当性や今後ふたたび起こりうる課題でもあることから、感染症対策の実施状況や、学びの保障との両立といった観点等から次の6点について教育委員会の考え方をお伺いいたします
① 夏休み明けに登校を控えた児童生徒の人数は
② 市対策本部会議において学校再開の協議はなされたか
③ 夏休みの延長や分散登校としなかった理由は何か
④ 感染対策の状況
ア、校内における感染対策の実施状況は
イ、感染地域への移動について、児童生徒に対する制限は課しているか
⑤ オンライン授業導入の課題をどう認識しているか
一方、萩生田文部科学大臣は8月20日の会見で「国から全国一斉の臨時休業を要請することは考えていない。また、地域一斉の臨時休業については、学びの保障や心身への影響等を考慮し、学校の設置者において慎重な検討が必要である」との発言がございました。また全国各地では多くの不安の声を受け止め、夏休みの延長や分散登校、短縮授業、オンライン授業に切り替えるなど、感染拡大防止に取り組まれた小中学校も見受けられました。つきましては、当市における夏休み後の学校再開について、その正当性や今後ふたたび起こりうる課題でもあることから、感染症対策の実施状況や、学びの保障との両立といった観点等から次の6点について教育委員会の考え方をお伺いいたします
① 夏休み明けに登校を控えた児童生徒の人数は
② 市対策本部会議において学校再開の協議はなされたか
③ 夏休みの延長や分散登校としなかった理由は何か
④ 感染対策の状況
ア、校内における感染対策の実施状況は
イ、感染地域への移動について、児童生徒に対する制限は課しているか
⑤ オンライン授業導入の課題をどう認識しているか

初めに、校内感染防止と学びの保障の両立に向けた取組についてのうち、夏休み明けに登校を控えた児童生徒の人数は、につい
てでありますが、新学期が始まってから9月3日までの10日間、市内全小・中学校におきまして、登校することにより新型コロナウイルス感染症に感染するのではないかと不安を抱き、登校を控えた児童生徒数は、小学生が18人、中学生が1人、計19人でした。登校を控えた児童生徒に関しましては、文部科学省からの通知をもとに、欠席扱いではなく出席停止扱いとしております。今後も、児童生徒や保護者の不安を少しでも解消できるよう、状況を見極めながら柔軟に対応してまいります。
次に、市対策本部会議において学校再開の協議はなされたか、についてでありますが、8月20日に行われた第28回新型コロ
ナウイルス感染症に関する能代市対策本部会議では、教育部長より市内小・中学校の状況について報告しておりますが、本会議前
に、市教育委員会で作成したガイドライン等により、新学期は通常どおり開始することを決定しておりましたので、会議内での協議は行っておりません。
次に、夏休みの延長や分散登校としなかった理由は何か、についてでありますが、夏休み終盤、能代保健所管内におきまして新型コロナウイルス感染症の陽性者が出ておりましたが、散発的な感染にとどまっていたことや、新学期を心待ちにしていた児童生徒がいることを考慮し、ガイドライン等に従って、夏休み延長や分散登校は行わないと判断いたしました。今後も、ガイドライン等に基づきながら、各学校における感染対策をより徹底することにより、感染防止に努めてまいります。
次に、感染対策の状況、校内における感染対策の実施状況は、についてでありますが、文部科学省から「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」が示されており、このマニュアルを参考に継続した感染症予防対策に努めております。各学校では、登校時の検温、マスクの着用、石けんやアルコールによる手洗い、定期的な教室内の換気、机・椅子・ドアノブの消毒等を行っております。体育や音楽等の学習活動の際には、児童生徒同士が十分な身体的距離を保ちながら活動したり、なるべく大きな声を出さないようにしております。また、給食の際には、飛沫が飛ばないよう、座席の配置を工夫して向かい合わな
いようにしたり、おしゃべりをしないで食べたりしております。
学校行事におきましても、時間の短縮や来校者数の制限、学校祭
の様子をユーチューブで配信するなど、様々な工夫を凝らしなが
ら、教育活動を継続しております。市教育委員会といたしまして
は、今後も児童生徒の安全・安心を確保しながら、学びの保障を
着実に実施することができるよう、状況に応じた指導を徹底して
まいります。
次に、感染地域への移動について、児童生徒に対する制限は課
しているか、についてでありますが、各学校からは保護者に対し
まして、余程の理由がない限り感染地域への移動はしないようお
願いしております。ただし、緊急事態措置区域や蔓延防止等重点
措置区域等と往来した児童生徒につきましては、一定期間の自宅
待機や可能な範囲での抗原検査等の実施を保護者に呼びかけるよ
う、文部科学省や県教育委員会からの通知を基に、市教育委員会
から各学校に通知しております。
次に、オンライン授業導入の課題をどう認識しているか、についてでありますが、GIGAスクール構想により整備された一人
一台タブレットにより、学校内ではICT機器を活用した学習活動が積極的に展開されておりますが、タブレットを家庭に持ち帰ってのオンライン授業の実施に関しましては、各家庭における通信環境が十分に整っていないこと、学年や個人の実態に応じて保護者のサポートが必要となり、保護者が休暇を取らざるを得ない場合があること、配信する授業の準備をするための教師側の負担が大きいこと等の理由により、実施しておりません。しかし、学校が長期間の臨時休業になることを想定した場合、これまでのプリント学習だけで対応することは難しく、オンライン授業をしていくことが必須であると考えております。市教育委員会といたしましては、同時双方向型のオンライン授業は負担が大きいため、まずはオンデマンド型授業やコンテンツの配信等、単一方向型のオンライン授業から取り組んでいけるよう、準備を進めてまいりたいと考えております。また、授業中に行っている教科書のQRコードの読み取りの操作等を、家庭でも活用しながら学習を進めていけるよう、各学校に働きかけていきたいと考えております。児童生徒の学びを止めることがないよう、今後もオンライン授業の導入に向けて課題の解決に努めてまいります。
てでありますが、新学期が始まってから9月3日までの10日間、市内全小・中学校におきまして、登校することにより新型コロナウイルス感染症に感染するのではないかと不安を抱き、登校を控えた児童生徒数は、小学生が18人、中学生が1人、計19人でした。登校を控えた児童生徒に関しましては、文部科学省からの通知をもとに、欠席扱いではなく出席停止扱いとしております。今後も、児童生徒や保護者の不安を少しでも解消できるよう、状況を見極めながら柔軟に対応してまいります。
次に、市対策本部会議において学校再開の協議はなされたか、についてでありますが、8月20日に行われた第28回新型コロ
ナウイルス感染症に関する能代市対策本部会議では、教育部長より市内小・中学校の状況について報告しておりますが、本会議前
に、市教育委員会で作成したガイドライン等により、新学期は通常どおり開始することを決定しておりましたので、会議内での協議は行っておりません。
次に、夏休みの延長や分散登校としなかった理由は何か、についてでありますが、夏休み終盤、能代保健所管内におきまして新型コロナウイルス感染症の陽性者が出ておりましたが、散発的な感染にとどまっていたことや、新学期を心待ちにしていた児童生徒がいることを考慮し、ガイドライン等に従って、夏休み延長や分散登校は行わないと判断いたしました。今後も、ガイドライン等に基づきながら、各学校における感染対策をより徹底することにより、感染防止に努めてまいります。
次に、感染対策の状況、校内における感染対策の実施状況は、についてでありますが、文部科学省から「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」が示されており、このマニュアルを参考に継続した感染症予防対策に努めております。各学校では、登校時の検温、マスクの着用、石けんやアルコールによる手洗い、定期的な教室内の換気、机・椅子・ドアノブの消毒等を行っております。体育や音楽等の学習活動の際には、児童生徒同士が十分な身体的距離を保ちながら活動したり、なるべく大きな声を出さないようにしております。また、給食の際には、飛沫が飛ばないよう、座席の配置を工夫して向かい合わな
いようにしたり、おしゃべりをしないで食べたりしております。
学校行事におきましても、時間の短縮や来校者数の制限、学校祭
の様子をユーチューブで配信するなど、様々な工夫を凝らしなが
ら、教育活動を継続しております。市教育委員会といたしまして
は、今後も児童生徒の安全・安心を確保しながら、学びの保障を
着実に実施することができるよう、状況に応じた指導を徹底して
まいります。
次に、感染地域への移動について、児童生徒に対する制限は課
しているか、についてでありますが、各学校からは保護者に対し
まして、余程の理由がない限り感染地域への移動はしないようお
願いしております。ただし、緊急事態措置区域や蔓延防止等重点
措置区域等と往来した児童生徒につきましては、一定期間の自宅
待機や可能な範囲での抗原検査等の実施を保護者に呼びかけるよ
う、文部科学省や県教育委員会からの通知を基に、市教育委員会
から各学校に通知しております。
次に、オンライン授業導入の課題をどう認識しているか、についてでありますが、GIGAスクール構想により整備された一人
一台タブレットにより、学校内ではICT機器を活用した学習活動が積極的に展開されておりますが、タブレットを家庭に持ち帰ってのオンライン授業の実施に関しましては、各家庭における通信環境が十分に整っていないこと、学年や個人の実態に応じて保護者のサポートが必要となり、保護者が休暇を取らざるを得ない場合があること、配信する授業の準備をするための教師側の負担が大きいこと等の理由により、実施しておりません。しかし、学校が長期間の臨時休業になることを想定した場合、これまでのプリント学習だけで対応することは難しく、オンライン授業をしていくことが必須であると考えております。市教育委員会といたしましては、同時双方向型のオンライン授業は負担が大きいため、まずはオンデマンド型授業やコンテンツの配信等、単一方向型のオンライン授業から取り組んでいけるよう、準備を進めてまいりたいと考えております。また、授業中に行っている教科書のQRコードの読み取りの操作等を、家庭でも活用しながら学習を進めていけるよう、各学校に働きかけていきたいと考えております。児童生徒の学びを止めることがないよう、今後もオンライン授業の導入に向けて課題の解決に努めてまいります。