能代市議会一般質問 > 2020年 > 9月定例会

災害廃棄物処理時における混乱を回避するために、 事前にすべき対策は

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

災害廃棄物処理時における混乱を回避するために事前にすべき対策についてお聞き致します。
今日現在も台風10号による被害のほか例年各所で猛威を振るう自然災害でありますが対応にあたった自治体職員が口を揃えて混乱が生じたとするもののひとつに、災害廃棄物の処理があげられます。大雨や洪水の例によりますと、土砂や泥が入り込んだ家財道具などの処理の場合、泥による重量の増加、高温多湿時の衛生面の不安、災害ゴミの分別や搬出など早急に片付けなければならないことに加え、罹災証明の申請や寝泊まりの場所の確保など、被災された方自身が並行して行わなければならず、心身への負担が過酷なものとなるようであります。また福島県本宮市では令和元年10月に発生した台風19号により阿武隈川とその支流が氾濫し街の中心部が浸水いたしました。この際、災害廃棄物の仮置場を設置したところ、ゴミ処理を待つ車で大渋滞が発生し市民に負担をかけたことは大きな反省点のひとつであるとしております。また国立環境研究所が提供する災害廃棄物プラットフォームでは、これまでの災害事例から災害廃棄物処理におけるトラブル等を記録しており、平成30年7月に岡山県倉敷市で発生した豪雨災害が紹介されています。担当した職員の考察では『災害廃棄物の処理を行う際に被災された方の意識と市の意識との間にはギャップが存在しており、そのギャップが積み重なり大きくなるにつれて膨大な量のクレームとなる』とし、事前の情報共有の必要性を訴えています。倉敷市では発災後に災害ゴミの分別や仮置き場の広報を迅速に行ったつもりであったそうですが、片付けに忙しい被災者にはしっかりと行き届かず混乱が生じたとしています。この例をとりましても災害廃棄物処理計画などから事前に市民が知っておくべき事項や対応を共有することで未然に混乱を防ぐことはできるものではないでしょうか。つきましては発災時に災害ゴミの分別等処理に大きな混乱を来たす恐れがあると想定されますが予防策としてどのように取り組まれるのかお伺いいたします。

災害廃棄物処理時における混乱を回避するために、事前にすべき対策は、についてでありますが、市では、令和2年3月に、今後発生が予測される水害等の自然災害により発生した災害廃棄物の処理を、適正かつ迅速に行うため、国の指針を踏まえ、能代市災害廃棄物処理計画を策定しております。この計画では、市の基本的な対応方針を定めておりますが、災害廃棄物の収集・運搬方法等、具体的な対応については、他自治体の事例等を参考に、詳細なマニュアルを作成して対応することとしております。災害が発生すると、様々な種類の廃棄物が一度に大量に発生し、現在ある廃棄物処理施設での処理が困難となることから、平時とは異なる分別作業や運搬が必要となり、被災された方にとって大きな負担となることが考えられます。また、災害の種類、発災場所、時間等の要因に伴い、廃棄物の分別等の対応も異なってくるため、発災時に住民の方々へ情報提供ができなかったり、処理方法等の情報がうまく伝わらず、災害廃棄物の処理に支障を来した他自治体の事例もあったと伺っております。市といたしましては、災害時に混乱が生じないよう、災害廃棄物の分別や排出・運搬等におて留意すべきこと等を、平時からの備えとして広報やホームページ等で周知し、市民の皆様のご理解をいだだけるよう、努めてまいりたいと考えております。

プロフィール

     

佐藤ともかず【完全無所属】

     

前・能代市議会議員(2014〜2022)。昭和53年(1978年)1月31日 能代市生まれ。44歳。能代市河戸川在住。趣味はNBA観戦(UTAH JAZZ)、読書、温泉、弓道&民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て大阪より2008年に帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。2016年1月に代表を退き、新たに不登校支援のフリースクール・フレスクを2018年7月に設立。代表を務めたが2019年4月に一般社団法人を設立し代表を退く。現在は家業の通所介護施設「長崎デイハウスふあり」の生活相談員として勤務。視点は常にニュートラル(中道右派)

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