
北高跡地を災害時の車中泊区域として防災利用できないものか質問いたします。昨今の異常気象における風水害に加え、噴火や地震など、我が国がいかに災害列島であるかを認識せざるを得ない事例が多発しております。各自治体ではその多くの災害事例から地域防災計画を見直し、地域の実情に応じた整備がなされております。
記憶に新しい熊本地震では、余震のおそれから避難したものの、プライバシーを保ちたい住民による車中泊が多発いたしました。結果、車中泊の影響によるエコノミークラス症候群が相次ぎ、死亡者を含む2次的被害を拡大させました。この車中泊でありますが、プライバシーや他の避難者への配慮の視点からは有効ではありますが、本来の避難行動の観点からは決して勧められるものではありません。さきに述べたエコノミー症候群はもちろんのこと、真夏や真冬の車内生活での健康被害や、必要物資の把握も困難となり、予期せぬリスクもはらんでいるほか、災害直後の1次避難として、車での避難は渋滞等、被害拡大のおそれも懸念されるところであります。
ただ、実際の災害時には、一段落後の避難方法として車中泊を選択する避難者は少なくないと想定されます。かの熊本地震では、指定避難所以外に小さな避難コミュニティーが多く点在し、避難者の情報が把握し切れない、必要な物資が行き届かないなど、双方にとって不利益を生ずる事態となりました。
これら実態を踏まえ、やむを得ず発生する車中泊避難者の分散を避けるといった観点から、さらには高台の更地といった地の利を生かしたものとして、北高跡地を災害時の車中泊区域として防災利用すべきではないかお尋ねいたします。
記憶に新しい熊本地震では、余震のおそれから避難したものの、プライバシーを保ちたい住民による車中泊が多発いたしました。結果、車中泊の影響によるエコノミークラス症候群が相次ぎ、死亡者を含む2次的被害を拡大させました。この車中泊でありますが、プライバシーや他の避難者への配慮の視点からは有効ではありますが、本来の避難行動の観点からは決して勧められるものではありません。さきに述べたエコノミー症候群はもちろんのこと、真夏や真冬の車内生活での健康被害や、必要物資の把握も困難となり、予期せぬリスクもはらんでいるほか、災害直後の1次避難として、車での避難は渋滞等、被害拡大のおそれも懸念されるところであります。
ただ、実際の災害時には、一段落後の避難方法として車中泊を選択する避難者は少なくないと想定されます。かの熊本地震では、指定避難所以外に小さな避難コミュニティーが多く点在し、避難者の情報が把握し切れない、必要な物資が行き届かないなど、双方にとって不利益を生ずる事態となりました。
これら実態を踏まえ、やむを得ず発生する車中泊避難者の分散を避けるといった観点から、さらには高台の更地といった地の利を生かしたものとして、北高跡地を災害時の車中泊区域として防災利用すべきではないかお尋ねいたします。

次に、北高跡地は災害時の車中泊区域として防災利用すべきではないかについてでありますが、新潟県中越地震や東日本大震災、熊本地震等の大規模地震において、車中泊によるエコノミークラス症候群が震災関連死の一因として挙げられ、深刻な問題となっております。車中泊区域を指定することは、車中泊を助長するおそれがあることから望ましくないものと考えております。
災害時には、指定避難所への避難を勧めることとしておりますが、やむを得ない理由により車中泊している避難者については、自治会、町内会、自主防災組織等の協力を得て状況を把握し、食料等必要な物資の配布や保健医療サービスの提供、正確な情報の伝達等により、生活環境の確保が図られるよう努めてまいります。
災害時には、指定避難所への避難を勧めることとしておりますが、やむを得ない理由により車中泊している避難者については、自治会、町内会、自主防災組織等の協力を得て状況を把握し、食料等必要な物資の配布や保健医療サービスの提供、正確な情報の伝達等により、生活環境の確保が図られるよう努めてまいります。

再質問させていただきます。
先ほど市長の御答弁の中では、車中泊を助長するようなおそれもあるということで、私も十二分に理解するところではあります。ただ、実際の災害を想像いたしますと、車中泊をゼロにするということはほぼ不可能に近いのではないかと考えております。
そういった状況の中で、車中泊が、小さなコミュニティーが分散するリスクについては、どのようにお考えでしょうか。
先ほど市長の御答弁の中では、車中泊を助長するようなおそれもあるということで、私も十二分に理解するところではあります。ただ、実際の災害を想像いたしますと、車中泊をゼロにするということはほぼ不可能に近いのではないかと考えております。
そういった状況の中で、車中泊が、小さなコミュニティーが分散するリスクについては、どのようにお考えでしょうか。

分散のリスクというのはいろいろ考えられると思うのですが、一つには、そういう車中泊によって支援の手が行き届かなかったり、それから逆に言うと、支援する側からすれば、どこにそういう人たちがいるかが把握できないということだろうと思うのです。ですから、そういった健康的な被害を未然に防止するためにも、先ほど質問の中にもありましたとおり、車中泊ということによって自分のプライバシーを守る、それからやはり人と交わることができない人たちもおられますので、ですからそういったのは、例えば先ほども申し上げたとおり、それを支援する側、町内会だとか、自主防災組織だとか、そういった方たちとしっかりと連携を密にしていただいて、自分たちが今どこにあるかということをしっかり報告する。さらには、支援物資を届けるときにもそういったところまで、小さなところまで支援物資を届けるような配慮をする、そういった双方向の支援が必要ではないかと思っております。

それでは、防災利用の観点から、これも改めての質問になるかと思うのですが、高台の更地というのは大変貴重な用地だと思っております。例えばお隣の図書館のほうにももちろん高台の平地と表現していいのでしょうか、平地はございますので、一定の車はとめられるかもしれません。ただ、そこをオーバーしてしまうと、もちろん車での利用は認められないといいますか、引き返してもらうケースも考えられるのですが、そういった観点から、北高跡地は更地のまま残しておくお考えはありませんでしょうか。

今庁内には、北高跡地の利活用委員会をつくっており、その中で検討しておりますので、今現在の段階では、更地のまま残して、今議員の指摘があったような車中泊の指定地として検討するということは、考えておりません。

余談ではありますが、おなごりフェスティバルでは400台ほど駐車できるスペースということで活用されているようでありますので、その程度の受け入れは可能ではないかと思います。