
「常時観測火山となった十和田火山の影響」についてお伺いいたします。
今月1日気象庁は、十和田を含む3つの火山で24時間体制の常時観測を始め、全国の常測火山は50地点となりました。常時観測火山となりますと、遠望カメラや地震計、傾斜計などが整備され、噴火の前兆がないか監視がなされます。常時観測となった背景には2014年の御嶽山の噴火を受け、その後開かれた火山噴火予知連絡会の検討会から、常時観測火山に十和田の追加が提言されたことにより、気象庁が観測設備を進めており12月からの公式発表となりました。また噴火に関する研究は進んでいるもの未だ解明されていないメカニズムも多く、御嶽山を例に出すと、噴火当時の警戒レベルは最低の1という「噴火の兆候は認められない」状態にあり、その矢先の惨事でありました。このことからも噴火に対しては地震同様、予測が非常に困難であります。さらに十和田火山はご承知のとおり、有史以降の火山活動としては日本最大規模の噴火を起こした火山であり、915年の噴火では、京都延暦寺の僧侶が平安時代に記した『扶桑略記』(ふそうりゃっき)には、「当時の朝日には輝きがなく、月のようであった。その数日後、灰が2寸積もって桑の葉が枯れた。」という記述もあり、その広範囲な大規模噴火を連想させるものであります。
また当時の被害は二ツ井町小繋地区までおよんだとの調査結果も報告されており、決して今現在が安全であるとは言い難い状況であると思われます。噴火に関する被害は、噴石や降灰、火口噴出型泥流、酸性水、土石流と多肢に渡るものと考えられますが、当市への影響は考えられないか当局のお考えをお伺いいたします。
今月1日気象庁は、十和田を含む3つの火山で24時間体制の常時観測を始め、全国の常測火山は50地点となりました。常時観測火山となりますと、遠望カメラや地震計、傾斜計などが整備され、噴火の前兆がないか監視がなされます。常時観測となった背景には2014年の御嶽山の噴火を受け、その後開かれた火山噴火予知連絡会の検討会から、常時観測火山に十和田の追加が提言されたことにより、気象庁が観測設備を進めており12月からの公式発表となりました。また噴火に関する研究は進んでいるもの未だ解明されていないメカニズムも多く、御嶽山を例に出すと、噴火当時の警戒レベルは最低の1という「噴火の兆候は認められない」状態にあり、その矢先の惨事でありました。このことからも噴火に対しては地震同様、予測が非常に困難であります。さらに十和田火山はご承知のとおり、有史以降の火山活動としては日本最大規模の噴火を起こした火山であり、915年の噴火では、京都延暦寺の僧侶が平安時代に記した『扶桑略記』(ふそうりゃっき)には、「当時の朝日には輝きがなく、月のようであった。その数日後、灰が2寸積もって桑の葉が枯れた。」という記述もあり、その広範囲な大規模噴火を連想させるものであります。
また当時の被害は二ツ井町小繋地区までおよんだとの調査結果も報告されており、決して今現在が安全であるとは言い難い状況であると思われます。噴火に関する被害は、噴石や降灰、火口噴出型泥流、酸性水、土石流と多肢に渡るものと考えられますが、当市への影響は考えられないか当局のお考えをお伺いいたします。

現在、全国には50箇所の常時観測火山があり、噴火による人的被害を防止するために警戒避難体制を整備すべき地域として140箇所の火山災害警戒地域が指定されています。
火山災害警戒地域は、都道府県が作成する火山ハザードマップを基に、噴火の影響を受ける市町村単位で指定されますが、十和田については未作成のため、暫定的に火口から4kmの範囲にある小坂町、鹿角市、青森県十和田市が指定されております。
現在、県では十和田に関する火山ハザードマップの作成に向けて検討作業を進めているとのことであります。市といたしましては、過去の噴火で火山灰が米代川下流まで達した痕跡が認められることから、この火山ハザードマップを踏まえ、対応について検討してまいりたいと考えております。
火山災害警戒地域は、都道府県が作成する火山ハザードマップを基に、噴火の影響を受ける市町村単位で指定されますが、十和田については未作成のため、暫定的に火口から4kmの範囲にある小坂町、鹿角市、青森県十和田市が指定されております。
現在、県では十和田に関する火山ハザードマップの作成に向けて検討作業を進めているとのことであります。市といたしましては、過去の噴火で火山灰が米代川下流まで達した痕跡が認められることから、この火山ハザードマップを踏まえ、対応について検討してまいりたいと考えております。