能代市議会一般質問 > 2016年 > 9月定例会

プログラミング教育の必修化について

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

文部科学省は、2020年からの新学習指導要領に小学校でのプログラミング教育の必修化を盛り込むことを検討すると発表しております。今後はAIやIoT、ロボット産業が拡大してくると見込まれる中、先日経済産業省が発表したIT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果によりますと、2020年に36.9万人、2030年には78.9万人のIT人材が不足すると予測されています。必修化は、このような背景を踏まえ、若い年代からプログラミングに触れることでIT技術者の育成を担うもので、既にアメリカでは就職に有利になるとのことからプログラミングスクールが急激にふえており、2015年には約211億円規模の市場となった報告や、シンガポールでも経済活性化の一環として人材育成を推奨しているとのことです。
 現在、国内においても必修化に向けた動きが見られ始めており、平成26年度文部科学省委託事業であるプログラミング教育実践ガイドには、多摩市立愛和小学校でのタブレット端末を利用した基礎授業の事例や、長野市立芹田小学校でのチョロQのようなセンサーカーにパソコンからプログラムを送る授業など、さまざまな事例も取り上げられております。
 当市においても、プログラミング教育に対して十分な準備が計画されているのか、現段階での状況をお伺いいたします。
 1、子供たちをどのような人材に育成していくのか。
 2、指導者の研修や人材確保は十分か。
 3、必修化前に試験的な実施はあるのか。
 以上3点についてお伺いし、第1質問を終わります。御答弁をよろしくお願い申し上げます。

佐藤議員のプログラミング教育の必修化についての御質問にお答えいたします。初めに、子供たちをどのような人材に育成していくかについてでありますが、プログラミング教育に関する国の有識者会議では、発達の段階に即して、自分が意図する活動を実現するためにどのように工夫・改善を加えるべきかを論理的に考えていく力、いわゆるプログラミング的思考を育成することなど、プログラミング教育の目指す方向性を議論しております。グローバル化や高度情報化、少子高齢化が急速に進む中、市教育委員会では学習指導要領に基づき、子供たち一人一人が生きる力を身につけ、さまざまな課題に柔軟にかつたくましく対応していくことができるよう教育活動に努めております。プログラミング教育においても、変化の激しい時代の中で生き抜く力を育成していくことが求められていると考えております。
 次に、指導者の研修や人材確保は十分かについてでありますが、現在プログラミング教育については、有識者による会議の取りまとめの段階であり、今後さらに中央教育審議会で議論され、2020年実施の学習指導要領に盛り込まれることになります。さらに、同時期に道徳の教科化、小学校の英語の教科化等があり、教員の負担感や不安感が増大するため、指導者の研修や人材の確保に最大限努めてまいりたいと思います。
 次に、必修化前に試験的な実施はあるのかについてでありますが、国からの情報を得ながらプログラミング教育の試験的な実施を検討していきたいと考えております。
 なお、能代市子ども館では、平成27年度に22回のロボットプログラミング講座を開催しております。子供たちは、ものづくりの楽しさを味わいながらロボットの基礎、プログラミングの基礎を学んでおり、将来のプログラミング教育へつながるものと考えております。以上であります。

先ほど教育長の御答弁では、必要に応じて試験的な実施も検討していきたいという御答弁いただきました。ありがとうございます。子ども館のほうでも、ロボットプログラミングということで、これ非常に大切な還元事業だなと思っておりますので、ぜひ今年度、次年度引き続き実施していかれたほうが、子供たちにとっても有益かと思われます。
 おっしゃったとおり、今回のプログラミング教育、総務省で出されているものなのですが、29年度の概算要求にも既にもう盛り込まれております。これはまだ実証段階とのことですが、ほぼ間違いなく2020年からは必修化されていくのではないか、この流れにはもう既定路線として取り組んでいったほうがいいかと思うのですが、その際に、今回のこのプログラミング教育というのはコーディングを学ぶような教育ではないと、私もガイドを見させていただいたのですけれども、実際にそのプログラミング言語を一字一句覚えて入力して動かしていくといった、そういったものではなくて、先ほど教育長がおっしゃったように論理的思考であるとか、あとはその試行錯誤による問題解決力を養う、そこに焦点が絞られた教育なのではないかなと強く感じております。
 また、そういった背景も踏まえて、小金井市教育委員会では既に教員向けの研修会実施されたようです。先月になるのですが、これは約100名ほどの小中学校の先生を対象に実施されたようです。つきましては、こういった教育、先生方も非常に不安だと思います。できるだけ2020年、その19年とか18年とか言わず、これはできるだけ早い段階で研修会を実施すべきだと思いますが、教育長のお考えを改めてお伺いいたします。

佐藤議員の再質問にお答えいたします。能代市子ども館の例でありますけれども、27年度は先ほど申したように22回ほどの講習をやっております。今年度は、ただいまモデルロケットの製作と打ち上げをやっておりますので、それを終了後に実施したいなと思っておりますし、28年度以降も実施していきたいなと思っております。
 それから、早目に実験的なことをというお話でありましたけれども、次期新指導要領の内容を十分に吟味した上で、議員から御紹介のありました小金井市等を十分に研究しながら実施していきたいなと思っております。以上であります。

プロフィール

     

佐藤ともかず【完全無所属】

     

前・能代市議会議員(2014〜2022)。昭和53年(1978年)1月31日 能代市生まれ。44歳。能代市河戸川在住。趣味はNBA観戦(UTAH JAZZ)、読書、温泉、弓道&民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て大阪より2008年に帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。2016年1月に代表を退き、新たに不登校支援のフリースクール・フレスクを2018年7月に設立。代表を務めたが2019年4月に一般社団法人を設立し代表を退く。現在は家業の通所介護施設「長崎デイハウスふあり」の生活相談員として勤務。視点は常にニュートラル(中道右派)

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