11/6(日)その2。浅内小学習発表会の後は秋田市へ。
秋田市出身のフォトジャーナリスト高橋智史氏の講演会を拝聴して参りました。
高橋氏は以前、さきがけ新聞にて4年間”素顔のカンボジア”という連載をしていたので、ご存知の方もいると思いますが、現在もカンボジアを拠点に活動を続けられています。現地で暮らす人々と同じ生活をすることで、より彼ら目線の思いを伝えていきたいと命がけで撮影。過去には三木淳賞や名取洋之助写真賞も受賞するなど若手の本格派としても有名です。
講演では自分を追い込みすぎた高校生時代や、国際社会問題に取組むインターン時代などあらゆる経験を通して、世界で起きている不条理な事実を伝えていくことを使命とし、世の中の「無関心」を「感心」事にしていく試みを続けています。
カンボジアでは今なお続く独裁政権と、土地を追い出された人々との対立が激化しているとのこと。逮捕、暗殺、暴力などが当たり前に行われ、冷戦構造を未だに引きずるこの国の理不尽な状況を写真を通して伝えていきたいと強く語ってくれました。
初対面でしたが、とても純粋でストレートな心意気、さらにはたくましい行動力と高いプロ意識がビジビシと伝わってくる方でした。
またジャーナリストとしての活動だけではなく、現地の生活支援にも積極的で、ゴミ山から売れる物を探す生活からの脱却も提案。なんと秋田名物ババヘラをカンボジア版としてリメイクし地域の起業や雇用にもつなげていました。
これほどの本物の方のお話を聞くことが出来、高橋氏にはもちろんのこと主催していただいた実行委員会の皆様には本当に感謝いたします。こんな話こそ子供達にぜひ聞いてもらいたいです。今後も何度か日本に戻られる機会もあるとのことなので、秋田県は高橋氏を強くバックアップすべきと考えさせられましたし、カンボジアについてもっと知りたくなりました。