昨日24日は楽しみにしていた「木育セミナー」に参加。
講師陣には、国際教養大の名物図書館や能代市新庁舎の設計にも携わった仙田満先生、スギダラケ倶楽部の若杉浩一氏、秋田美術大学の小杉栄次郎氏をお招きし楽しく学ぶことが出来ました。
仙田先生は、子供の遊び場として6つの原空間「自然」「道」「オープン」「遊具」「アジト」「アナーキー」を解説。
アナーキーなスペースと言われピンときませんでしたが、要はまっ平らな安全な空間ではなく、デコボコだったり坂だったり少しのリスクが楽しみに変わる場所だとの説明があり妙に納得させられました。
大人の私達もそうですが、何事も平坦安全な道には『楽しみ』や
『失敗の糧』を得る機会がありません。たしかに子供たちの成長には遊び場にも少々のリスクがあっても良いかもしれません。
若杉さんのお話は面白かったですね〜。やはりプレゼンには粋なジョークも必要ですね。面白かった印象が強すぎて内容があまり記憶に(笑。ただ、企業の基本的な価値観である『品質の安定』、『利潤追求』『安全志向』『規格大量生産』とは違い、木育からは『不揃いの個性』『楽しみ』『閃き』『生きがい』が得られると改めて気付かされました。
小杉先生からは木造の高層建築の事例等の報告があり、かつては木造での高層建築が当たり前だった時代もあったが、関東大震災後に木造に対する規制強化が行われ、以降は『木の可能性』について社会的に認知不足の状況があったとのこと。
ただ政府としても木材余りの昨今では出来る限り利用を促進しようという動きに変わっている。その追い風もあるが、木の良さ木の価値について広める活動も行なっているとのことでした。
話の中では秋田市内の空間を木質化することで、こんな外観になるというイメージパスが披露され、その様変わりように驚きました。
私としても能代市は木都でありながら木を感じるところが少ないように思っています。他地域では木製のガードレールや防雪柵の事例もある他、公共施設にもふんだんに使用されているケースが多いようです。もっと目に見えて木を感じる街づくりでありたいものです。
今回企画していただいた能代で木育を推進する会の皆様方、大変有益な時間をありがとうございました!