3/27(日)。『能代春慶の再現活動報告』および『秋田杉桶樽の現状と後継者育成に向けた取組』の両報告が旧料亭金勇にてなされました。
能代春慶再現活動は今年で3年目の区切りとなり今後の継続活動は未定ですが市当局にも掛け合ってどのようにすべきかじっくり協議したいところです。
さて報告では湊 哲一さんと宮薗 なつみさんより再現までの試行錯誤、現段階での再現品の紹介がありましたが、春慶塗り自体が製造に105日、その後独特の黄色身を帯びるまで2-3年かかるとのことで非常に手間がかかるもののようです。
米糊や油、発酵等の塗布剤作成も困難な上、下地づくりやムラのない上塗り技術が必要などハードルは山積みとのこと。これらも踏まえると復活にはかなりの忍耐力が必要ですね。。。
その後は能代製樽所の畠様より桶樽業界の報告がなされ、江戸時代かつての流通や職人の推移、全国での生産状況について伺うことができました。
現在では国有林からの天然秋田杉は供給されておらず、80年以上の高齢人工林を使用しているが、木目が荒く手作業が難しくなっているため機械化も進んでいるとのことでした。
また能代はあらゆる木材業界の技術が集積している全国でも珍しい土地であるため活かした活動か期待できるとの締めくくりでした。
昨日に引き続きモクモクな週末でしたが大変勉強になりました。ご講演、ご報告いただきましま皆様方ありがとうございます。