1/25(月)。能代市議会全員協議会のご報告。
下記主要な項目のみの概要です。
1)能代版総合戦略の素案について。
私から指摘した点は以下の2つです。
一点目は策定後の検証体制について。どのような面々からなる組織体で、どの程度の頻度で検証がなされるのか。総合戦略はKPIという具体的な数値目標を課し、各施策の分析検証を行うこととなっていますが、その検証はどのタイミングで誰が行うのかというものです。
当局からは、策定に携わった検討会メンバーを想定し、年一回程度との回答がありましたが、検証には客観的評価をすべきであるとの観点から市民から無作為抽出で選出するべきと提案しました。これについてはどのような検証方法がベストか今後の課題としたいとのことでした。
二点目は全体的に各施策にICT活用の視点が足りないと提言いたしました。全体的にITの利活用をオンライン上のPR用途のみに捉えている感があり、ICTの利活用により文化伝統のデジタルアーカイブ化、子どもの登下校や不審者情報の配信など用途は多肢に渡る旨を指摘いたしました。
こちらについては今の時点で大きく素案を変更することは出来ないでしょうから次回の検証後にICTの専門家を検証メンバーに加え評価して欲しいとの要望をお伝えしています。
評価すべき点としては、子育て世代に対して以前より手厚くなってきました。
具体的には、医療費の自己負担の助成対象を中学生までに拡大(ようやく叶叶いました!)、保育料の軽減、給食費補助金、住宅リフォーム支援事業の拡大、留守家庭児童会利用料金の軽減等々です。(ごく一部を紹介しております)
他議員からは『パブコメのみならず多様な住民の意思を組むべき』、『イノベーションを意識し、もっと新技術の研究に積極的に取組むべき』、『KPIの意味を再確認しその数値設定でよいのか再検討すべき』等々やりとりが行われました。
なお本日のやりとりは全員協議会のため、会議規則の定めによらない任意で集まった【非公式の会議】のようです。
個人的には全員協議会も立派な公式な会だと思っていたのですが規則で定められていないものは厳密には非公式ということです。不思議な世界ですね。
※追記:能代市議会会議規則では(協議又は調整行うための場)として正式に記載されておりました。非公式なのか公式な会議となるのか調査中です。
2)国勢調査、市職員が不正記入した問題について
冒頭、市長から国勢調査の職員による不正提出について説明がありました。
国勢調査を担当した市職員が担当56世帯の内、35世帯について記入用紙を回収せずに過去の調査等の記憶から勝手に記入し提出したようです。市では当該地区の住民から期限を過ぎても回収していない旨を連絡を受け事件が発覚。1/7よりすぐに再調査を行い再度県へ提出を行なったとの内容でした。
上記内容については既に各議員へFAXで送信されており、特別新しい説明もなく、質問の時間もありませんでした。
個人名がどうのこうのという問題とは思いませんが、市としての信用失墜、また報酬も受取済みとのことで、それらがどうなったかは知ることが出来ませんでした。今後の対応、職員の処分、報酬等についても個別に担当課へ問い合わせることにいたしました。
※議会より先にマスコミに対し上記以上の詳細を伝えていたことに大変遺憾です。
3)あきた未来づくりプロジェクトについて
一度は断念したいわゆる《未来づくり交付金》についてですが、県との協議を再度すすめる中で、現段階でのプロジェクト案の説明がありました。
主に道の駅ふたついと川の駅を核とした地域活性化で、平成30年度に移転を予定している新しい道の駅を起点とした広域観光事業のようです。
未来づくり交付金では県管轄のきみまち阪や、七座山の整備、広域での周辺観光の情報発信強化などが盛り込まれます。
また合わせて市の単独事業により旧料亭金勇や檜山城跡を整備し、地域の歴史を堪能してもらうというもののようです。
木都に関連したストーリーが描ければ面白そうな周遊ルートにもなりえると思います。また同僚議員からは『道の駅整備時にサイクリングを好む方々にとって利便性のよいものにすることで集客に繋がるのでは』との提案があり、確かに上記周遊ルートを自転車で回るのも爽快かもしれません。これは是非取り入れてもらいたい提案でした。