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応募型プロポーザルによる得点配分再考の必要性

  •  2021年10月14日 木曜日

令和3年10月12日、能代山本広域市町村圏組合議会が開会となり、令和2年度決算認定のほか、補正予算等各審査が執り行われました。

審査の結果、全議案を可決となりましたが、私からは9月に行われた一般廃棄物処理場に係る応募型プロポーザルの結果について質疑いたしました。

今回の応募型プロポーザルでは、令和8年供用開始を目指す新ごみ処理施設の設計建設に加え、20年間分の運営費を見込むもので、3グループの応募がありました。

審査方法は100点を満点とした最も高得点の業者を最優秀事業者として選定します。
審査項目は多岐に渡りますが、大まかには『非価格要素点』と呼ばれるいわゆる実績や企画力、計画の妥当性を採点される項目と、『価格点』と呼ばれる設計建設と20年間の運営費を合算した総額に対する配点項目の2種類があります。

『非価格要素点』は更に細かく下記の通り区分されています。
 
1.設計・建設に関する事項
 1)機械整備に関する事項
  ・プラントの信頼性や非常時対応、地球温暖化対策など
 
 2)土木建築に関する事項
  ・配置動線計画、造成計画、見学学習機能計画等

 3)機械設備及び土木建築に共通の事項
  ・工事施工中の対応等

2.運営・維持管理に関する事項
 1)運営管理
  ・運転管理体制、運搬計画等

 2)維持管理・補修計画
  ・維持管理補修計画(プラント)等

 3)測定計画
  ・公害防止の対応

 4)その他関連業務

3.事業計画に関する事項
 1)全体計画
 
 2)リスク管理

 3)地域貢献
  ・地元事業者への発注、地元採用等
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以上 小計60点分ですが、正確には加点方式ではなく、『60点 × (評価項目特典の合計値/100)』で算出されます。

つついて『価格点』ですが、最も低い提案価格者を40点とした算出方法となり、
価格点=40点 × (最低提案価格 / 提案価格 ) となります。

今回は最優秀提案者となった赤グループ(3グループを色分けで表記)が、最も低い 173億円で提示し、
青グループは 約215億円、緑グループは 196億円でそれぞれ提示しています。

よって赤グループを40点満点とし、青グループは上記式で算出した32.16点、緑グループは35.31点となりました。

最終結果は
◯赤グループ
非価格要素点 36.74点
価格点 40.00点
合計 76.74点

◯青グループ
非価格要素点 37.73点
価格点 32.16点
合計 69.89点

◯緑グループ
非価格要素点 35.47点
価格点 35.31点
合計 70.78点

と以上の結果となりました。ここで私からの疑問は「当初見込んだ予定価格約230億円から60億円も減額となったこと」による、安請負や低賃金への圧力です。
切り詰めた人員、人件費で各所に負担がかからないかという懸念です。

もう1点は当初見積もりの甘さです。我々、広域組合議会では230億円の支出を認めています。
その中で応募型プロポーザルを採用し、民間企業の積極的な提案を支持し地域の活力につながればとの思いで承認してきたところです。
以上の理由から議会ではつぎの質問を行いました。文面は要旨となります。一言一句正確なものではないことを申し添えます。

======ここから

応募型プロポーザルにかかる予定価格との著しい乖離について2点伺う。
1)当初見込み価格の算定の仕方について
2)最優秀提案者による提案価格の妥当性について

応募型プロポーザルの結果、当初見込んだ予定価格より約60億円低い価格で契約されることになった。率にして約25%減である。低価格で同じ効果が期待されることは望ましいと承知はするが、あまりにかけ離れているため、提案事業者グループ内での安請負や、運営人件費を過度に抑えた提案であったのではなかったのかと疑念を抱く。
入札であれば、最低価格制度や低入札価格調査制度などがあり、過度な乖離を予防する仕組みが構築されているが、応募プロポーザルとなると、選定審査時の提案価格での随契となるため、最低価格の概念がなく不安材料を残しているのではないか。
ついては当初見込み価格の算定方法の妥当性と、最優秀提案者が安定的に人員確保が出来ること、運営等従事者の待遇に不当な取り扱いがなされないと判断した経過について問う。

答弁(事務局長)
予定価格は5事業者からの見積もりの平均額とし妥当であると判断している。
設計建設工事では、事業グループの構成員や協力企業には地元建設業者が複数含まれ契約の相手方になることや、提案価格は地元業者との協議の上での提案と思われるため、安定的に地元業者を活用してもらえると考えている。
運営業務についても現在従事している事業者を活用するとされ、不当な待遇を受けることはないと考える。

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今回のプロポーザルは極端にいうと1円でも落札可能だっということです。
わたしの質問文にもありますが、一般的な建設の入札では最低価格の予防線の仕組みが有り、過度に無理な金額で安請負できない状況です。
今回は1位と2位の差が20億円でした。
20億円といえば、20年間で割ると1年1億円です。

例えばざっぱくですが、年収500万円の方を20人、20年間雇用することも可能です。

この記事を読まれた皆様はどのように受け止められたでしょうか?

資料の詳細は広域市町村圏組合ホームページからご覧いただけます。

こちらからどうぞ
リンク:一般廃棄物処理施設整備・運営事業者選定委員会の審査講評の公表について

プロフィール

佐藤ともかず

     

昭和53年1月31日 能代生まれ。43歳。河戸川在住。趣味は読書と温泉、弓道と民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て2008年帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。 2016年1月に代表を退き、現在は一般社団法人防災教育普及協会会員、公益社団法人秋田犬保存会会員として活動中。2019年9月より日本維新の会一般党員として入党。

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