能代市議会一般質問 > 2015年 > 12月定例会

わかりやすい防災教育の推進について

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

わかりやすい防災教育の推進についてお伺いいたします。これまで、私の過去の一般質問でも、防災教育関連における類似の質問はありましたが、今回は特に防災教育に関するツールとして、関係資料についてお聞きいたします。まずは、最近非常に注目を集めている防災教育資料として「東京防災」というものがございます。こちらは、東京都総務局総合防災部防災管理課が発行した防災資料で、公式サイトの説明によりますと、東京の地域特性や都市構造、都民のライフスタイルなどを考慮し、災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざというときにも役立つ情報をわかりやすくまとめた完全東京仕様の防災ブックです。「東京防災」には、避難経路の確認や家族の情報を書き込める東京防災オリジナル防災マップのほか、水や汚れから本を守るビニールカバーなどを同包しています。一家に一冊、コンパクトな黄色い箱に入れてお届けしますとの説明のとおり、都内一般家庭を対象に配布中の防災資料であります。こちらが、なぜ注目を集めているかといいますと、まずはイラストが多く文字が少ない、つまりはシンプルな構成となっており、子供でも非常にわかりやすいのが特徴的です。また、持ち運びに便利なA5サイズとなっており、不便さを感じさせないのも評価の一つになっているかもしれません。ただ、私も内容は確認いたしましたが、肝心な部分が抜けていたり省略されていたりもしますので、あくまでも防災教育に関する入門編のような資料だと認識しております。潤沢な予算がある東京都なので、ここまでのクオリティーで提供できることは重々承知しておりますが、当市においても身の丈に合った防災教育の普及、実施は可能と感じております。また、学校に限らず、家族で学べる環境づくりや自治会、町内会単位でも防災を学べる環境が必要であるという観点から、関連しまして次の3点についてお伺いいたします。
 1、防災教育用に各世帯へ配布されている資料の種類は。
 2、冊子「東京防災」についてどのような認識か。
 3、対象年齢を下げた割りやすい防災教育資料の製作予定は。
 以上お聞かせください。

わかりやすい防災教育の推進についてのうち、防災教育用に各世帯に配布されている資料の種類についてでありますが、これまで洪水、地震及び津波のハザードマップを作成し配布いたしております。このうち、洪水については平成22年2月に洪水ハザードマップを全戸配布しております。このマップでは、米代川、藤琴川、阿仁川が大雨によって増水した場合の浸水想定区域と、19年及び21年の豪雨災害による浸水区域に加え、土石流、地すべり及び急傾斜地の3種類の土砂災害危険箇所を記載しております。24年3月には、悪土川及び比井野川の内水ハザードマップを流域の世帯に配布いたしました。また、地震については、23年3月に地震防災マップを全戸配布し、市内全地点の想定震度や建物全壊率を周知しております。津波については、23年11月に暫定版の津波ハザードマップを全戸配布しております。このマップでは、能代沖を震源とする地震により8メートルの津波が発生した場合の浸水想定区域を記載しております。これらのハザードマップには、災害発生時の心得や避難場所等についても記載しております。
 なお、現在国及び県が、米代川洪水浸水想定区域、津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域の見直しを行っておりますので、新たな浸水想定や警戒区域が示された後、ハザードマップの見直しを行いたいと考えております。
 このほか、防災に関する出前講座や地域の防災訓練等の際に、災害に対する備えや災害発生時の注意点、防災行政無線テレホンサービス等についてまとめたチラシを配布しております。また、自主防災組織に取り組む自治会、町内会向けに、組織の設立手順や具体的な活動計画、規約のつくり方などについてわかりやすく説明した能代市自主防災組織の手引を作成し、自治会、町内会へ配布しております。
 次に、冊子「東京防災」についての認識についてでありますが、「東京防災」は東京都が作成した防災啓発の冊子で、災害に対する事前の備えや発災時の対処法などについて具体的にわかりやすくまとめているものであります。例えば、大震災が発生した場合に、自宅や職場、外出先等で起こり得る事態、地震や風水害に備えるための備蓄品の種類と量、身の回りの危険箇所や避難場所の確認方法等について、一つ一つイラスト入りで説明されています。また、家庭や地域、自治会での防災活動の進め方、災害に関する知識、被災したときの生活再建支援制度等についても詳しく紹介されています。本市といたしましても、このような冊子を参考にしながら、防災に関する啓発に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、わかりやすい防災教育の推進についてのうち、対象年齢を下げたわかりやすい防災教育資料の製作予定はの御質問及び遺跡の発掘調査等についての質問につきましては、教育長から答弁させていただきます。以上であります。

佐藤議員の御質問にお答えいたします。初めに、わかりやすい防災教育の推進についてのうち、対象年齢を下げたわかりやすい防災教育資料の製作予定はについてでありますが、平成24年4月、教育委員会において新規に能代市防災リーフレットを作成し、全小中学校に配布しております。本リーフレットは、災害時の避難場所や非常袋の確認、災害用伝言ダイヤルのかけ方など、児童生徒が家族と一緒に確認し、家族全員の防災意識の高揚を目的とした内容となっております。このため、児童生徒は学校で本リーフレットを活用した防災学習のほか、帰宅後も家族全員で避難場所等を確認し、リーフレットにまとめ、みずから防災について話し合ったり考えたりしております。教育委員会といたしましては、児童生徒が災害時においてみずから判断し、みずから行動できるよう、そして保護者、地域の方々とともに防災意識が高まるよう、今後も防災教育を推進してまいります。

プロフィール

     

佐藤ともかず【完全無所属】

     

前・能代市議会議員(2014〜2022)。昭和53年(1978年)1月31日 能代市生まれ。44歳。能代市河戸川在住。趣味はNBA観戦(UTAH JAZZ)、読書、温泉、弓道&民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て大阪より2008年に帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。2016年1月に代表を退き、新たに不登校支援のフリースクール・フレスクを2018年7月に設立。代表を務めたが2019年4月に一般社団法人を設立し代表を退く。現在は家業の通所介護施設「長崎デイハウスふあり」の生活相談員として勤務。視点は常にニュートラル(中道右派)

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