能代市議会一般質問 > 2020年 > 6月定例会

小中学校における臨時休業の課題検証

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

はじめに『小・中学校における臨時休業の課題検証』についてお尋ねいたします。まずは本市における臨時休業の対応でありますが、政府は2月17日に新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため全国の小中学校等の休校を要請し、本市では3月2日の午後から春季休業まで市内すべての小中学校を対象に臨時休業とすることを決定いたしました。また春季休業以降については秋田県が4月17日に緊急事態措置を決めたことにより、市でも4月22日から5月6日までを追加で臨時休業としております。また3月27日には4月1日以降の部活やスポ少の活動再開を一部認めるなどし、段階的な緩和により健康面での配慮もなされてきました。なお学習面では、学校側から指定されたプリントやワークによる課題を中心に過ごしたと伺っております。一方、保護者からは学校によって学習内容に差が生じているのではとの疑問の声が聞こえており、市全体として公平な学習機会を提供できていたのか検証が必要であると認識しております。
また多くの学校・教職員にとりましても感染症による対応は初めての対処であったため、多岐にわたり改善すべき事項など課題も浮き彫りになったのではないでしょうか。つきましては、感染症の第二波や今後予期せぬ事態も考慮しつつ事前に各種検証と対応策を検討すべきではないかとの観点から以下についてお尋ねいたします。

(1)家庭学習では公平な学習機会を提供できたか
(2)臨時休業中の対応で改善すべき点を検証しているか
(3)再休業を想定し被害規模に応じた家庭学習のモデルケースを用意してはどうか
(4)オンライン学習を試験的に実施していく考えは

佐藤議員の小・中学校における臨時休業の課題検証についての御質問にお答えいたします。
初めに、家庭学習では公平な学習機会を提供できたか、についてでありますが、臨時休業中の家庭学習について、各学校では学
年に応じ、復習を中心として課題を与え、児童生徒はそれぞれのペースで取り組みました。臨時休業明けの授業については、全て
の小・中学校が休業前の学習の続きから再開しておりますので、学校により学習内容に差はなく、学習機会については公平性が保
たれていると認識しております。

次に、臨時休業中の対応で改善すべき点を検証しているか、についてでありますが、臨時休業中、各学校では電話等で丁寧に児童生徒の様子を把握し、こまめに指導してまいりました。その中で児童生徒に家庭での生活リズムへの影響が見られ、特にゲームやSNS等の利用について学校や保護者から懸念の声が聞かれました。引き続き、家庭での生活リズムを整えるため、ゲームやSNSの利用の仕方等について児童生徒への指導や保護者への啓発に努めてまいります。また、臨時休業における教育委員会の対応についての検証でありますが、今回の臨時休業等の対応については国や県の要請に基づいて行いました。ただし、市内に感染者がいない場合、市民に感染者が出た場合、児童生徒に感染者が出た場合等、感染拡大の状況に応じた段階的な行動制限等の対応については、今後、教育委員会として指針等を設定し、示していく必要があると考えております。

次に、再休業を想定し、被害規模に応じた家庭学習のモデルケースを用意してはどうか、についてでありますが、再休業に当たっては、児童生徒の生活リズムと、それに伴う学習習慣への影響が最も懸念されるところであります。教育委員会といたしましては、家庭での規則正しい生活と学習習慣の維持の観点から、各学校において家庭学習のモデルケースとして学習の手引きの活用を指導するとともに、休業期間の想定に応じて1日や1週間の学習計画を例示したり、実際に児童生徒に作成させたりするなど、主体的で計画的な家庭学習を促す取り組みを充実させてまいりたいと考えております。特に、学習計画の中に読書の時間を多く盛り込むことを奨励していきたいと考えております。

次に、オンライン学習を試験的に実施していく考えは、についてでありますが、現在、教育委員会では教育専門監の協力を得て、インターネットで配信できるミニ授業ビデオ等の学習コンテンツの作成を進めております。学習コンテンツの配信に必要な各家庭の通信環境については状況が様々でありますので、整備されていない家庭への対応として、授業ビデオをDVDにして配付する方法も含め検討しているところであります。教師と児童生徒が双方向でやりとりをするオンライン学習の実施に当たっては、家庭での保護者のサポートや通信環境の整備等、課題も多いことから、今後、試験的な実施に向けて、県や他市町村だけでなく、教育交流をしている豊島区とも連携しながら検討してまいりたいと考えております。

順次再質問させていただきます。
 まず、大きく1番、小・中学校における臨時休業の課題検証のうち、1番、家庭学習では公平な学習機会を提供できたかについて再質問させていただきます。大変細かくて恐縮ではあるのですが、私が耳にしたお話ですと、とある中学校では、毎日、1日当たり自学1ページ、とある中学校では、指示されたワークに加え、自学を2ページというような形で、学習機会に差が見られたということでありました。こういった、何がいい、悪いというのは、当然ないものだとは思うのですけれども、こういった各校によって個性を出す必要がない場合は、教育委員会側から何らかの統一した、こういった学習をしてくださいというような、そういった通達なり、一斉に、指示ではないですけれども、参考までにお伝えする必要があったのではないかと考えるのですが、その点について教育長はどのようにお考えでしょうか。

教育長(高橋誠也君) 佐藤議員の再質問にお答えいたします。今回の家庭での課題につきましては、各学校、そして各教科にある程度任せていたところがございましたので、今回の反省を基にしまして、教育委員会としても統一したものをある程度示していきたいと考えております。以上でございます。

やはり今回の臨時休業中の家庭学習で、大変気になっていたポイントというのは、保護者の負担増と、あるいは子供たちの学習意欲の低下、やはりこの2点に尽きるのではないかなと感じておりました。例えば、家庭学習をさせる際にも、今回、補正予算でもGIGAスクールということでタブレットを全児童生徒に配付するという見込みが立てられておりますけれども、そういったものが実現できれば、例えば、自分が行った自学やワークをタブレットで写真撮影して、メールで報告するといったやりようもできるかと思います。ぜひ今後、ある端末、ある環境を使って、統一的な家庭学習の機会を提供していただきたいのですが、教育長のお考えをお聞かせください。

佐藤議員の再質問にお答えいたします。議員がおっしゃられるとおり、このたびGIGAスクールの採用に当たって、タブレットが個々に渡るということになりますので、現在、それで先進地域として東京都杉並区がかなり突っ込んだ活動をしておりますし、教育連携しておる豊島区も、もう既に全児童生徒にタブレットを配付しているということでございますので、今議員がおっしゃったアイデアも含めまして検討させていただきたいと思います。以上でございます。

プロフィール

     

佐藤ともかず【完全無所属】

     

前・能代市議会議員(2014〜2022)。昭和53年(1978年)1月31日 能代市生まれ。44歳。能代市河戸川在住。趣味はNBA観戦(UTAH JAZZ)、読書、温泉、弓道&民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て大阪より2008年に帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。2016年1月に代表を退き、新たに不登校支援のフリースクール・フレスクを2018年7月に設立。代表を務めたが2019年4月に一般社団法人を設立し代表を退く。現在は家業の通所介護施設「長崎デイハウスふあり」の生活相談員として勤務。視点は常にニュートラル(中道右派)

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