能代市議会一般質問 > 2017年 > 6月定例会

羽越新幹線整備に向けた取り組みについて

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

 まずは、羽越新幹線整備に向けた取り組みについてお尋ねいたします。初めに、平成28年9月に秋田県奥羽・羽越新幹線整備促進期成同盟会設立総会及び記念シンポジウムが秋田市を会場に開かれました。参加者には、県選出国会議員を初め、県、市町村、経済団体等約170名の参加があったと伺っております。御承知のとおり、当期成同盟会は、フル規格の奥羽新幹線及び羽越新幹線の整備実現に向け設置されたものであり、昨今その通過ルートと予定されている山形県や新潟県などの関係地域においても期成同盟会を設置し、機運が高まりつつあると聞いております。また、両新幹線は昭和48年の基本計画に位置づけられており、奥羽新幹線は秋田市と福島市を結び、主に山形市付近を通過する路線であり、羽越新幹線は富山市と青森市を結び、主に新潟市付近及び秋田市付近を経由すると計画されております。
 なお、昭和47年の基本計画に位置づけられた北陸新幹線や北海道新幹線などの路線については、一部未着工の区間は残すものの順次整備の見込みが立っており、いよいよ全国各地域において、次の整備新幹線への格上げを期待する声が高まってきたところであります。全国の主な未着工路線には、大阪から下関を結ぶ山陰新幹線、岡山から高知を結ぶ四国新幹線、大分から熊本を結ぶ九州横断新幹線など、我が秋田県が関連する2路線を含め全11路線がその実現を待ちわびております。
 しかしながら、なぜ昭和48年の計画が昨今注目を集め始めたのか。県の関連資料によりますと、第1に東日本大震災の際、日本海側における国土軸の重要性が再認識されたことにあるとされております。震災により、太平洋側では85路線が被災するなど、多大なる被害をこうむりましたが、他方日本海側では幹線鉄道等の被害も少なく、物流や人的交流の代替路線としてその機能を発揮いたしました。これを契機に、バランスのとれた高速交通網整備の必要性が再評価され、日本海側における社会基盤整備の早期実現が求められ始めたとあります。
 また、第2の理由として、地方創生の実現に向け高速交通網の整備を進めることにより、労働力の分散が期待されている点であります。御承知のとおり、続く東京一極集中により、地方での労働者不足は一層拍車がかかっている現状であります。我が地域に当たりましても、この減少は致命的な課題であり、一刻も早い解決が求められております。そこで、フル規格の新幹線を整備し、産業や人材の分散に伴う地域経済の維持発展が望まれる段階にあります。
 ただ、当然にして実現には膨大な予算と時間が必要であり、先般大々的に開通が喜ばれた北陸新幹線では、1キロ当たりの工事費が約77億円となったとの報道もございます。この実績からも、羽越新幹線整備の際には膨大な財源の確保や、投資効果の綿密なシミュレーションが必要となるほか、時間的にも環境影響にかかわる調査期間や、住民及び議会との合意形成など、通過各県がそれぞれ十分な年月を要することとなります。
 なお、新幹線の整備については、全国新幹線鉄道整備法に基づき進められますが、基本計画に挙げられた路線から安定的な財源見通しの確保や収支採算性、投資効果、JRの同意、沿線自治体の同意等の条件を満たし、整備計画の格上げを経た上での着工となります。ゆえに、まずは基本計画線から整備計画路線への格上げのために、国の調査対象となる必要があり、全国の誘致合戦を勝ち抜かなければなりません。さきに一例で挙げた山陰新幹線、四国新幹線は、特に地元での熱の入れようが強く、官民挙げての取り組みが注目されております。さらに2016年3月に国土交通省より作成されました国土形成計画・四国圏広域地方計画には、鉄道の抜本的高速化が検討課題として明記されるまでに至っており、誘致活動が着実に実を結んでいるという成果をあらわしております。
 これら他の地域の実例や背景を踏まえまして、今こそ地域住民とともに夢のあるプロジェクトとして、また地域経済発展のため、誘致活動の開始を求め、関連する以下の項目についてお尋ねいたします。
 1、当市アクセス環境の現状をどう評価分析しているか。
 2、秋田新幹線延伸早期実現能代山本期成同盟会が休止となった経緯及び今後の取り組みは。
 3、秋田県奥羽・羽越新幹線整備促進期成同盟会ではどのような報告がなされているか。
 4、新幹線のルートには当市が含まれるのか。また停車駅に選定される見込みはどうか。
 5、地元負担と経済効果の見通しから整備の必要性をどう考えているか。
 6、誘致活動に対し近隣市町の感触はどうか。
 7、中期事業として位置づけ、早期に積極的な誘致活動及び住民への機運醸成に取り組むべきではないか。
 以上、7点についてお伺いいたします。

 佐藤議員の御質問にお答えいたします。初めに、羽越新幹線整備に向けた取り組みについてのうち、当市アクセス環境の現状をどう評価分析しているかについてでありますが、高速道路につきましては、日本海沿岸東北自動車道の整備が着々と進められているものの、一部に未整備区間が残されていること、空港につきましては、大館能代空港が整備されているものの、便数が少ないこと等が課題となっております。また、鉄道につきましては、秋田新幹線が秋田駅を終着としている上、ミニ新幹線となっているために走行速度に制限があるほか、在来線の本数も減少しており、必ずしも利便性が高いとは思っておりません。こうしたことから、本市の交通アクセス環境につきましては、一定の整備は進んでいるものの、十分とは言えない状況にあると認識しております。
 次に、秋田新幹線延伸早期実現能代山本期成同盟会が休止となった経緯及び今後の取り組みはについてでありますが、同同盟会は、平成7年の発足から本市が事務局となり、秋田新幹線の能代までの延伸のため活動してまいりました。平成15年以降は、フリーゲージトレインの導入による延伸に絞った要望活動を行っておりましたが、大館能代空港の開港、日本海沿岸東北自動車道の延伸等、高速交通体系がある程度整備されてきたことや、積雪寒冷地帯へのフリーゲージトレイン技術の導入に見通しがつかない状況等を踏まえ、平成24年に活動を休止しております。
 今後、状況に大きな変化があった場合には活動再開を検討することとしておりますが、現在秋田県全体で取り組んでいる奥羽・羽越新幹線の整備に向けた活動の動向も加味して検討する必要があると思っております。
 次に、秋田県奥羽・羽越新幹線整備促進期成同盟会ではどのような報告がなされているかについてでありますが、同同盟会は、秋田県、県内市町村、県内経済界等が一体となって、奥羽新幹線及び羽越新幹線の整備の促進を図ることを目的に昨年9月に設立され、本市も会員となっております。今年5月に行われた総会では、前年度の事業報告として、国等への要望活動の実施、沿線県との連携によるシンポジウムの実施、普及啓発リーフレットの制作、配布について報告がありました。また、今年度の事業計画として要望活動等の実施を決めたほか、両新幹線の着工に結びつけるため、整備計画路線への格上げを目指し官民一体で運動を加速化していくこと、整備に必要な財源確保において、国等へ働きかけを強力に行っていくことを決議しております。
 次に、新幹線のルートには当市が含まれるのか、また停車駅に選定される見込みはどうかについてでありますが、昭和48年に決定された国の基本計画においては、羽越新幹線は、富山市を起点に新潟市、秋田市付近を経由し、青森市を終点とすることのみが記載されており、現時点ではルートや停車駅の詳細は未定であります。
 次に、地元負担と経済効果の見通しから整備の必要性をどう考えているかについてでありますが、新幹線建設に係る地元負担は、事業費からJRが支払う貸付料等を除いた額の3分の1の額とされております。さらに、交付税措置等により地元負担が引き下げられるとされておりますが、事業費が未定であるため、本市の負担額につきましても現時点では見通しが立っておりません。
 一方、経済効果につきましては、交流人口やビジネス機会の拡大、認知度向上による波及効果等が期待できると考えております。
 次に、誘致活動に対し近隣市町の感触はどうかについてでありますが、秋田県奥羽・羽越新幹線整備促進期成同盟会は、県内全ての市町村が会員となっておりますので、各市町村とも本市同様、県と足並みをそろえた取り組みを行っているものと捉えております。
 次に、中期事業として位置づけ早期に積極的な誘致活動及び住民への機運醸成に取り組むべきではないかについてでありますが、新幹線の整備は、沿線県及び関係市町村全体の課題であり、本市は羽越新幹線の建設促進を目的に、青森、秋田、山形、新潟、富山の各県並びに関係市町村等で組織する羽越新幹線建設促進同盟会の会員にもなっておりますので、関係機関と協力して誘致活動や機運醸成に取り組んでまいりたいと考えております。

 御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきます。まずは、大きく1番、羽越新幹線整備に向けた取り組みについて、その中の1番、当市アクセス環境の現状をどう評価分析しているかについて再質問いたします。先ほどの御答弁の中では、必ずしも利便性が高いとは言えないというような評価であったかのように思いましたが、やはり高速交通網は、先ほどの第一質問でもございましたが、物流や人的交流を促し、あるいはその観光面では風光明媚な東北の地の周遊として、あるいは生活面では人生をさらに充実させる手段として、さらに救急医療の面では、これは秋田県都市計画審議会会長もお務めになられまして、私の高専時代の恩師でもあるのですが、折田仁典先生によりますと、3次医療施設へのアクセス性の向上に加え、道路線形の改良による搬送中の患者に与える影響の提言も非常に重要であると。高速道路によって1時間程度で移動できるといった定時性が担保されれば、3次医療施設等からの医師の派遣も可能となる。また、少子化問題を解決するためには、小児科、産科の医師不足を道路により支援することが不可欠。秋田市までの距離によって命が助かるかどうか決まるようでは不平等である。こういったコメントを残されております。
 やはり、私はこの意見に大変賛同しておりまして、その高速交通網の整備というのは、地域に多大な影響があるのではないかと。その多大な影響も、非常によい意味でもたらされると期待しております。
 ただ、今回は主に新幹線に特化した質問でございますので、余り詳しくはお聞きいたしませんが、その1点だけ、今後もさらに我が市においては高速交通網等整備が必要であるのか、再度市長のお考えをお伺いいたします。

 佐藤議員の再質問にお答えいたします。先ほども申し上げたとおり、我々この地域において高速交通体系網の整備が十分ではないと思っておりますし、特に最近ストック効果ということを言われるようになってきて、日本海沿岸東北自動車道の整備が大変効果があるということも、大館等の事例から言われています。
 そういう中で、今未整備区間となっているのが、御承知のとおり現道活用間と、それから小繋今泉間、それから空港道路となっています。やはり、何といってもこれをつないでいくということが一番我々にとって今喫緊の課題だと思っておりますので、高速交通体系網を整備するという一つの大きな目的の中で、まず具体的にこの日沿道の完成に向けて最大限の努力をしていきたいと思っております。

 一日も早い整備の実現をお願いしまして、次の質問に移りたいと思います。
 2番、秋田新幹線延伸早期実現能代山本期成同盟会が休止となった経緯及び今後の取り組みについてということで、先ほどいきさつのほう御答弁いただきました。今後の動向からしますと、やはり県内でもどう考えても奥羽・羽越新幹線のほうにシフトしていくのではないかと捉えております。現在休止状態で、今後再開の見通しはなかなか立ちにくいのではないかというのが、この現状だと思いますが、当局といたしまして、解散の御意向はおありでしょうか、お伺いいたします。

 先ほどの答弁でも言いましたとおり、秋田新幹線延伸早期実現能代山本期成同盟会の休止というのは、理由は申し上げたとおりです。それは、休止状態になっていますから、大きく状況が変化したときにはもう1回再開しますということで休止になっていますので、その動向が変化するかどうかということをひとつ見なければいけないと思います。
 それから、もう一つは奥羽・羽越新幹線の整備促進期成同盟会、これがどういう動向になっていくかということも踏まえた上で、その上で解散とか休止からもう1回やるのか、そういったことも考えていかなければいけないと思いますので、いずれにしても、その休止になったときの状況と、それから今新たな期成同盟会ができたときの状況が大きく変わっておりますので、この動きに注視しながら判断したいと思っております。

 次の質問に移らせていただきます。
 5番、地元負担と経済効果の見通しから整備の必要性をどう考えていくのか。先ほどの御答弁では、地元負担については現状では見通しが立たずというお話ではございましたが、今後この地元負担の見通しでは、結局はこの試算は誰が、いつやるものだと捉えていらっしゃるのでしょうか。

 現段階では県が中心になって活動を進めていますから、いずれ県が試算することになると思います。

 わかりました。続いて7番、中期事業として位置づけ、早期に積極的な誘致活動及び住民への機運醸成に取り組むべきではないかということで御提案させていただきましたが、やはりこの新幹線整備というのは、地域にとっても非常に夢のあるプロジェクトだと思っております。また、他地域の新幹線開通後の成果を見ましても、観光や地元企業活性に及ぼす影響は非常に大きいものと捉えております。
 私が強くお願いと申しますか御要望申し上げたいのは、ぜひ能代市が県北地区でリーダーシップをとって、それで何が何でも能代市を新幹線の通過ルートにするのだと、停車駅にするのだと、そういった意気込みを示していくべきだと考えております。そういった御意向はおありでしょうか。

 まず、今期成同盟会ができていますので、確かにほかの地域がそういう各都市が自分たちのところに駅をつくりたいという動きにおくれてはなりませんけれども、まずは新幹線を延伸させる、それが一番だと思うのですね。そのことにまず全力を尽くして、その上でそのめどが立った時点で、では恐らくどういう通過駅にするのかという議論が始まってきますから、そういう中でやはり検討していかなければいけないと思います。
 いずれにしましても、先ほど申し上げたとおり、高速交通体系網から若干おくれている地域ですから、この新幹線についてはおくれをとらないように、今県北のリーダーと言いましたけれども、リーダーになるかどうかは別にしても積極的に取り組んでいきたいと思っております。

 先ほど新幹線の延伸という表現を使われましたけれども、この羽越新幹線のことだと捉えてよろしいかと思いますが、続けて質問させていただきます。
 御承知のとおり、基本計画のほうでは青森から富山まで、そしておおむね秋田市を通っていくというような、非常に大ざっぱなルートでございます。やはり、ここで能代市が積極的に、何としてもこの能代を通過してほしいというお声を上げていかなければ、はたまた田沢湖のほうを通っていくかもしれませんし、もしかしたら上小阿仁を通って大館を抜けるかもしれませんし、能代が外される可能性もないとは言えない状況だと思っております。ぜひ、再度お伺いいたしますが、今からお声を上げていかないと、この20年後、30年後、ここの能代の地に新幹線が来る、来ない、そういった希望を持った事業を残すことができないと思っております。同じような質問にはなるのですが、再度能代市として通過駅として、停車駅になるように積極的に働きかけていただくようお願いしたいのですが、市長のお考えをお伺いいたします。

 御承知のとおりでありますけれども、能代の場合は、大曲もそうですし、それから例えば北海道とかでいえば室蘭もそうですね、東能代という、そういう問題を一つ抱えています。ですから、今議員がおっしゃるように、そういう中で能代を通過してもらう、新幹線が通るということを実現するためには、相当の覚悟でやらなければなかなか難しいのはおっしゃるとおりです。ですから、今申し上げたのは、そういう期成同盟会の中で、能代だけという意味ではなくして、やはり新幹線を実現するということと、それから能代に駅を持ってくるということは並行してやっていかなければいけないと思いますので、それを強力に進めていくように頑張ってみたい、そのように考えております。

プロフィール

佐藤ともかず

     

昭和53年1月31日 能代生まれ。41歳。河戸川在住。趣味は読書と温泉、弓道と民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て2008年帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。 2016年1月に代表を退き、現在は一般社団法人防災教育普及協会会員、公益社団法人秋田犬保存会会員として活動中。2019年9月より日本維新の会一般党員として入党。

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