能代市議会一般質問 > 2015年 > 9月定例会

風力発電を軸とした産業文化の創出について

※下記のやりとりは議事録から抜粋したものであり議会の公式記録ではありません。

風力発電を軸とした産業文化の創出についてお伺いいたします。現在、市では再生可能エネルギーを中心としたまちづくりを推進しており、化石燃料に頼らないという世界的な風潮にも即しながら、我が地域が有する地域資源を最大限に生かした良策として、多くの市民からも期待が寄せられております。また、世界中では風力発電に関連する研究も進み、さらなる発電効率の増加に向けた技術革新など、あらゆる試みが実施されております。例えば、最近非常に注目を集めているのが、スペインのベンチャー企業が開発中であります、Vortex(ボルテックス)というものです。この風力発電装置は風車のない、つまり羽のない風力発電でありまして、棒状のものを縦に設置し風力による振動を利用して発電するというものです。こちらは、過去に橋が強風で崩壊した事故があり、その経験から風力エネルギーのポテンシャルにヒントを得たそうです。通常、一般的な羽のある風力発電では回転を電力に変えるわけですが、このVortex(ボルテックス)は左右の振動を電力に変えるとのことです。つまり、発電の際にギアやベアリングを使わないことで、摩擦による損失軽減やメンテナンスが必要な消耗部品も少なくなり、結果的に風車の場合と比べ製造コスト及び運用コストが約50%に、メンテナンスコストは約80%もの削減ができるとのことのようです。しかしながら、現段階ではまだ数キロワットほどの発電力を持つ試験段階にあり、今後は4年以内に1メガワットを超えるものを設置目標としているとのことでした。また、余剰電力の分野では、余った電力を使い水素などに気体変換を行い、貯蔵・再利用するなど各種研究開発も進んでおります。
 このように、風力発電及び関連分野では日々進歩する中で、当市としてもビジョン策定後であっても引き続き世界中の新しい技術や手法にも目を向け、計画実施の前倒しやさらなる低コスト化に向けアンテナを張っていく必要があります。また、市民への啓蒙に関しましても、能代は風の町であると明確に位置づけ、市民のシンボル的事業であるべきと考えております。ここで、元経済企画庁長官であります堺屋太一氏のお言葉を借りますと、「一つの業界を支えるのはトップの100人。その人たちがいなくなると、その周辺職業の人々1,000人が仕事を失います。そしてそれに関連した産業の1万人が職場を追われます」。この言葉の逆を返せば、産業文化の創出には特定の分野に特化し集中投資さえすれば、人は集まり産業をなしやすいとも捉えられます。我が町では、幸運にも風という資源に恵まれたことで、風力発電を軸としたプロフェッショナルたちを能代の地に引き寄せることも可能でございます。そこで、次の事項に関しまして現況等についてお伺いいたします。1、新技術に関する情報収集及びその公開状況は。2、関連ベンチャー企業や研究機関へ積極的に支援を行い、誘致を促すべきでは。

佐藤議員の御質問にお答えいたします。初めに、風力発電を軸とした産業文化の創出についてのうち、新技術に関する情報収集及びその公開状況はについてでありますが、市では能代市再生可能エネルギービジョンにおいて、目指す将来像をエネルギーで活力をつくりエネルギーを自給できるエネルギーのまちとし、その具体的なイメージの一つとして最先端の情報発信、市民・事業者の主体的取り組みの先進地となっていることを掲げております。これを実現させるには、国内外で進められている風力発電に関連する新たな技術の研究や各地における事例等の情報を幅広く蓄積していく必要があると考えております。このため、各種媒体からの情報収集活動に加え、平成25年11月に学術機関、電気事業者、金融機関、商工業関係団体、行政関係者等で構成する能代市再生可能エネルギー研究会を設置し、勉強会を通じた情報収集・意見交換等に取り組んでおります。また、個別の企業等から、さまざまな提案や計画を伺う機会もふえてきております。こうした情報の中には、取り扱いに配慮すべきものもありますので、これを念頭に置き適切なタイミングで周知しております。市といたしましては、これまでの取り組みを強化しながら、エネルギーのまちに対する市民の理解を深めていくため、各種イベント等のソフト事業の充実を図るとともに、情報公開の機会をふやしてまいりたいと考えております。
次に、関連ベンチャー企業や研究機関へ積極的に支援を行い、誘致を促すべきではについてでありますが、平成27年4月1日から能代市商工業振興促進条例に基づく支援の対象に、再生可能エネルギー発電事業所や関連サービス業を追加し、雇用奨励金、固定資産税減免の支援策を講じております。また、全国有数の風況であることから、研究機関の実証フィールドの適地とも言えますので、支援制度とあわせて広報やパンフレット、企業との面談等を通じ積極的にPRしながら、引き続き関連産業の誘致、雇用の創出に取り組んでまいります。

1番の1、新技術に関する情報収集関連なのですが、現段階では積極的には発信していないという解釈でよろしかったでしょうか。というのも、エネルギー政策というのは非常に我が町にとっても魅力的な事業だと私自身も感じておりますし、子供たちのふるさと教育の一環にもなり得るのではないかなと考えております。というのも、この能代を出た子供たちが、自分たちの出身地では、こんな再生可能エネルギー、エコな事業を中心に展開しているのだと、非常に自慢できる事業にもなり得ると思っておりますので、ぜひもし今現在積極的に情報公開、発信をなさっていない場合は、その子供たち向けでも結構です、あるいは専門の広報を発行してもいいのではないかぐらい私自身は考えておりますので、そのあたりの市長のお考えをお伺いいたします。
 続いて、1番の2ですが、先ほど事例で取り上げましたこのVortex(ボルテックス)というものを開発しているベンチャー企業なのですけれども、今後クラウドファンディングにて資金調達を検討しているようです。そのクラウドファンディングというのは、いわゆるネット上で個人や法人から資金を募るものでありまして、最近では国内でも市民活動の資金調達に使われたり、非常にはやりのサービスでございます。そのように、世界中には資金さえあれば積極的に研究開発をしていきたい、そういう機関であったり企業であったり、さまざまございます。ぜひ我が市としましても、そういった技術には先行投資という意味でも、という観点からも、積極的に協力していくべきではないかなと思っておりますが、その依頼が来るのを待つのではなくて、こちらから交渉していく、そういった姿勢も必要になってくると思います。そのあたりの市長のお考えをお伺いいたします。

佐藤議員の再質問にお答えいたします。まず、1番目の風力発電の関係でありますが、情報発信をしていないということではなくて、情報発信を今しておりますし、それから今後、ちょっと秘密性の高いものもありますので、全部開示というのはなかなか難しいところもあるのですが、開示して構わないものは、今議員がおっしゃったように風力のまちとしての能代の魅力というものを、それからさらにはエネルギーのまちというのを売り込むことも大変大事なことですので、情報はしっかりと発信していきたいと思っております。
 それから、クラウドファンディングの話がありましたけれども、正直申し上げますと、今私どものもうひとつのこちらから交渉していくという話もあるのですが、例えば風力発電だとかほかの発電事業もそうなのですが、能代の場合には非常に風がいい、それから港がある、非常にその再生可能エネルギーを推進するために、大変全国でも高い評価をいただいております。ですから、正直申し上げて、今までの再生可能エネルギーの、風力でもいろいろな事業をやっておりますけれども、資金的な面でうちのほうで集めるのに苦労するとか、そういうことは今のところありません。
 それから、今いろいろな話がされておりましたけれども、例えば水素エネルギーの話も、これ次世代にとっては大変大事なことでありまして、まさしく議員がおっしゃったように、あれはCO2削減のためにやるものですから、既存のままでの例えば火力発電所とか、そういうCO2を出すものでやっては意味がないのですね。ですから、再生可能エネルギーと酸素を合わせて、それでもって水素を生み出していくというような事業については、当然に再生可能エネルギーのあるところでなければメリットがないわけです。ですから、そういう意味では我々にとってみると、非常に次世代のエネルギーについても一歩先を行くことができておりますし、そういうことに対する引き合いも随分来ております。
 それから、もう一つ、釈迦に説法かもしれませんけれども、水素エネルギーの場合には、今期待されているのはエネルギー源としてもそうなのですが、電気化したときに電圧の上下稼動が上下がないと。そのことによって何が起こるかというと、精密機械は電圧が上げ下げすることによって機械が全くだめになってしまいます。その安定供給というものを再生可能エネルギーでやるとすると量が足りないものですから、その制御が非常に難しいのです。それが、水素までいくことによってそういうことも可能になりますので、能代市とすると、我々がいつも言うように、災害があって電気がとまってもおたくの工場はとめません、おたくの精密機械は動きますというようなことを、製品をつくりますということをいったときに、今の再生可能エネルギーではとてもやれないものですから、今議員が御指摘した水素エネルギーとかそういうことも先端事業として勉強していかなければいけないというのはうちの一つの課題ですので、そういったこともしっかり勉強していきたい。そういうことは、今言ったように能代では非常に特性が高いものですから、ほかのところからいろいろなところで、こういう事業をやりたいとか、こういう事業を一緒にやりませんか、地元の皆さんと一緒にやりませんかという方が非常に引き合いが多く来ております。ですから、今のところそういうほかのファンドからお金を借りてとか、そういうことは今のところ心配しなくてもいい状況です。ただ、今後1000億円だとか2000億円という話になっていったときは、恐らくこれから洋上風力だと港湾区域の風力は、まず8万キロワットというと500億円単位になっていくでしょうし、きょうも新聞に出ておりましたが、福島の浮体式の風力発電7メガがいよいよ世界最大のものが日本できるようになります。そういったことをやっていくと、恐らく洋上風力で使われると何千億円単位になっていきますから、そのときには今お話のあったクラウドファンディングを検討していかなければいけない時期が来ると思っています。いずれにしましても、エネルギーのまちづくりには大変お金がかかりますので、そういったことも早目に検討させていただきたいと思います。
 それから、こちらから交渉していくことにつきましては、今申し上げたとおり、うちから選んでいく企業もありますけれども、大半はうちのほうに来ることが多いものですから、今のところ私のほうから出かけるというのは本当に少ない関係であります。

ここに会話内容

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プロフィール

佐藤ともかず

     

昭和53年1月31日 能代生まれ。41歳。河戸川在住。趣味は読書と温泉、弓道と民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て2008年帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。 2016年1月に代表を退き、現在は一般社団法人防災教育普及協会会員、公益社団法人秋田犬保存会会員として活動中。2019年9月より日本維新の会一般党員として入党。

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