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除雪費用の補償制度について

  • 2020年2月10日 月曜日

今年の暖冬の影響で路面への雪も少なく快適な毎日を過ごしていましたが、
ようやく秋田らしい寒さとなり、能代市でもそれなりの降雪がありました。
能代市と言っても沿岸部中心の旧能代地域と、合併した二ツ井地域があり、
内陸の二ツ井地域ではそれなりに積もっているようです。

同じ秋田県内でも、2/7現在では、鹿角28cm、能代4cm、秋田15cm、角館49cm、横手65cm、湯沢36cmの積雪となり、各地うれしい悲鳴といよいよ来たかの声が聞こえてきそうであります。

さて、暖冬による影響は行政の除雪業務にも影響を与えます。
単純に除雪業務が少なければ市の支出が少なくなり財源節約につながるといった考えもありますが、そうでもなさそうでありましたので調査してみました。

まず、例年の除雪費用を調べたところ下記の通りでありました。

平成30年度決算・・・139,737,446円
平成29年度決算・・・144,283,626円
平成28年度決算・・・237,539,844円
平成27年度決算・・・70,000,740円

過去4年分の除排雪委託料の金額となります。

年間降雪量では、統計データが年度毎ではなく年毎となりますが、下記のとおりでした。

平成30年(2018)・・・262cm(年間降雪の合計)
平成29年(2017)・・・369cm
平成28年(2016)・・・172cm
平成27年(2015)・・・416cm

年度の統計と「年」の統計のズレでしょうか。平成27年あたりでは年間降雪の合計が最も大きいものの除排雪費用が最も少なくなっています。これはなぜか今のところ不明です。

さて本題はここからです。近年、暖冬のあおりは受け、除雪業者の稼働が見込みより少なく継続困難な状況にあるとのニュースが全国各地で聞かれるようになりました。

個人的には天候に関する業務に関してはやむを得ない分野であるとも認識している一方、極端に言えば引き受けられる業者が一切なくなっても困る分野でもあるため、業者ゼロの状況は生み出すべきではありません。

業者にとっては機材維持や人材の待機など最低限の準備はしているわけでありますから、暖冬のため稼働ゼロであったとしても一定の支払い義務は生ずるのはと感じています。

全国の事例を調べたところ、やはり対応している自治体もあるようです。

参考:
(十日町市):除排雪経費に係る基本料金支払制度の導入について

除雪業務委託における「基本待機保証」について”>除雪業務委託における「基本待機保証」について

函館市除雪計画

主に待機人件費ではなく、除排雪機器の機材維持費に充当されるものであるようです。

能代市に確認したところ、機械1台あたり12時間を目安に不足する時間に対し補填しているようであります。
例えば3時間の稼働であれば、12時間ー3時間=9時間分が機材の保証となるとのことです。

個人的には暖冬はやはり運転や移動など生活が楽になるため嬉しいところですが、一方では単純に喜んでもいられない状況もあるのですね。

プロフィール

     

佐藤ともかず【完全無所属】

     

前・能代市議会議員(2014〜2022)。昭和53年(1978年)1月31日 能代市生まれ。44歳。能代市河戸川在住。趣味はNBA観戦(UTAH JAZZ)、読書、温泉、弓道&民謡に興味あり。秋田高専を卒業後、国交省(旧建設省)に勤務。その後IT関連企業を経て大阪より2008年に帰能。地域のIT力向上を目的にweb制作を主軸とした合同会社ゴーゴーウェブマーケットを設立。2016年1月に代表を退き、新たに不登校支援のフリースクール・フレスクを2018年7月に設立。代表を務めたが2019年4月に一般社団法人を設立し代表を退く。現在は家業の通所介護施設「長崎デイハウスふあり」の生活相談員として勤務。視点は常にニュートラル(中道右派)

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